「何度も同じこと言わせないで」と思ったとき
何度も言ってるのに、また同じことをされた。
なんでいつも言うことを聞いてくれないんだろう。
そう思ったことはありませんか?
そのたびに、
「ケンカはしたくないから、なるべく我慢してたのに」
「私だって怒りたいわけじゃないのに、何度も言わせないで…」
と、怒りや悲しみが湧いてきたり、
「私の伝え方が悪いのかな」
「もっと強く言わなきゃダメなのかな」
と、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

でも、少し立ち止まってみてほしいのです。
本当に「あなたのせい」なのでしょうか?
伝える ≠ 変わってくれる
私たちは普段、「言葉」を使って気持ちや希望・要望を伝えます。
しかし、あなたが経験したように、
伝えたからといって、相手がその通りに動いてくれるとは限りません。
あなたの「言うことを聞いてくれない」という想いの裏には、
「わかってほしい」「変わってほしい」という願いが隠れています。

そしてその願いが叶わないとき、
「何がいけなかったんだろう」「伝え方が足りないのかも」と思ってしまうんですね。
でも実は、
「伝えること」と「相手が変わること」は別の領域
にあります。
あなたが誠実に伝えたのなら、それはもう十分であって、
その先は、相手の選択なんですよね。
(とはいえ、もどかしい…💦ですよね)

では、このやり場のない想い(願い)は、
どうしたらいいのでしょうか。
心の境界線を守るという選択
何度も同じことを伝えているのに、変わらない。
そんなとき、次にできることは
「自分の心の境界線(バウンダリー)を守る」ことかもしれません。
心の境界線(バウンダリー)とは:
「ここまでがわたし」「ここから先はあなた」と、
自分と他人の心の領域を分ける見えない線のこと。
引いたり消したり自由にコントロールできると、心が疲れにくくなる。
※心の境界線(バウンダリー)について詳しくは前回のブログをご覧ください
たとえば、
- もう一度伝えるのではなく、相手と距離を取る
- 意識的に、相手の反応に期待しすぎないようにする
- 「これ以上は無理!」と自分の限界を認めてみる

これは、相手を見捨てることではありません。
自分を守るための、自分にやさしい選択です。
それでも伝えたい!そんなときにできること
それでも「やっぱり伝えたい」と思うこともありますよね。
関係性を大切にしたいからこそ、諦めたくない気持ち、
それもまたあなたのステキな選択だと思います。
そんなときは、
■タイミングを変えてみる
→相手が落ち着いているときや、話に集中できそうなときに話してみる
■伝え方(言葉)を工夫する
→責める口調ではなく、お願いとして伝えてみる
→Iメッセージ、アクショントークを意識して伝えてみる
■第三者の力を借りる
→カウンセラーやあなたが信頼できる人に相談する

伝えることは、関係性を育てる試みでもあります。
でも、伝え続けることがあなたの苦しみになってきたなら、
時には自分自身を守る選択をすることも、大切だと思いますよ。
あなたの“伝えたい”は、大切な願い
「何度言っても伝わらない」と感じるとき、
その裏には「わかってほしい」「大切にしてほしい」という願いがあります。
その願いは、決してあなたのわがままではありません。
“私は傷つけられたままではいたくない”という、心のSOSであり、
同時に、自分を大切にしようとしている証です。

伝えるのか、やめるのか、時間を置いてまた伝えるのか、
「自分自身を守る」選択はその時々で違うかもしれません。
だからこそ、常に心の声に耳を傾け、
伝えることに疲れたときは「もう十分がんばったよ」と、
自分自身の努力を認め、労ってあげてくださいね✨

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